高い値段で取引される絵画の数々。

芸術というのは実に奥が深く、作品の上手さと取引価格が比例するわけではありません。特に絵画においてはそれが如実に現れており、生前大成する事のなかった絵描きの作品がその絵描きの死後に高く評価され作者の死後百年以上経つ現在においても彼の作品によって大金が動くイメージは揺るぐ事はありません。2012年から連載を開始した絵画を扱った国内の漫画においてもその絵描きや作品にスポットが当てられている事からも評価の程度をうかがう事が出来ます。


その一方で缶をモデルとした絵画を皮切りに前例の無いシュールさを新しい芸術として世間に認知させ財を成した絵描きもいます。そのシュールさ故に従来であれば不謹慎と見なされる物さえ芸術として見事に昇華させたのです。そんな中でも著名人の肖像画をモチーフにした作品群における独特な色使いは世界中の人々を魅了し、パソコンの使用が当たり前になりつつある時代に合わせるかのようにプログラムに長じている人間の手によって、どんな人の写真でもその絵描きの作品のように加工されるジェネレーターが制作されました。実際にそのジェネレータを使用した写真の画像がインターネット上にアップロードされている事が確認出来ます。さて、これまで述べた絵描きは現代において世界規模で著名な存在ですが、決して著名とは言えない方の絵画が、扱った題材のおかげで高値で取引されるというケースの存在も見逃せません。


この絵画は現代のオークションの形態として躍進を続けているネットオークションで取引が行なわれたのですが、描かれたモデルが当時流行していたパソコン用音楽制作ソフトのイメージキャラだったのです。需要と供給の一致という言葉がこれ程当てはまるケースというのも珍しいのではないでしょうか。しかし、これらを越える驚きを与えてくれるのは世界トップクラスの取引価格が付けられた簡素な構図の作品です。言葉で表すならば5・6色の絵の具をベタ塗りしたような作品が59億円程の取引価格、四角形の集合体が49億円程の取引価格といった具合です。ちなみに取引価格が100億円超の絵画は今までに3点存在しており、それらは3点のどれもが流石にタッチは複雑なのですが2位に2億円の差を付けて取引価格世界一位の座を射止めている作品は何を表しているのかもわからない領域に達しています。そう考えると絵の具とキャンバスが生み出す金銭の力は未知数に溢れているのです。